2023.04.27
女子バド部関東大会 地区予選準優勝 県大会出場
4月16日の日曜日、女子バドミントン部は関東大会の西相地区予選に出場しました。
この大会はダブルス2組とシングルス1名の計5名が試合を行う学校対抗戦で、第1ダブルス・シングルス・第2ダブルスの順に行われ、3戦中2勝した方が勝ちになります。
平塚学園はシード権を持っているため、初戦の相手はシード下から勝って上がってきた小田原東高校でした。小田原高校との激戦を制して勝ち上がってきた小田原東高校は勢いに乗っていましたが、第1ダブルスで出場した2年9組の細田ひなたさん(小田原橘中出身)・2年12組の鈴木さくらさん(湘光中出身)ペア、シングルスで出場した2年8組の小國由奈さんがそれぞれ1セットも落とすことなく、ストレートで勝ち、第2ダブルスで控えていた3年生ペアの3年6組の佐藤ことりさん(神田中出身)と石倉沙恵さん(国府津中出身)に負担をかけることなく。準決勝へ勝ち上がりました。
準決勝の相手はシード校に勝ってベスト4入りしてきた山北高校でした。
平塚学園の第1ダブルスは小國 由奈さん・細田 ひなたさんペアです。山北高校側も勝負をかけてきたペアで激戦となりましたが、インターバルタイムで3年生の佐藤ことりさんや2年生の鈴木さくらさんからのアドバイスと元気をもらい、後半は相手ペアを圧倒して勝利しました。
シングルスで出場したのは2年8組の武藤由衣さん(秋葉台中出身)でした。武藤さんは相手との得点差をじわりじわりと広げていき、結果1セット目を21対15で取りました。2セット目は相手を完全に封じ込め、19対8とリードした展開となりました。バドミントンは相手に2点差以上をつけて21点以上を取れば勝利、2点差がつかなかった場合は30点目を取った方が勝利というルールで、武藤さんが残り2点取れば勝利という形になりました。しかし、相手の山北高校も準決勝まで勝ち上がってきたチームなので楽には勝たせてもらえず、ここで6連続で得点を取られ19対14と点差を詰められました。ここで武藤さんが相手のミスを引き出し、20対14と、あと1点取れば勝利という展開になりましたが、ここで「あと1点!」とは考えないのが平学女バド流、「勝ちを意識するとプレーが固くなる、『あと1点で勝てる』と考えないで、あと10点分のラリーを楽しみなさい。」というのが顧問の蓮池先生の口癖です。そこで応援ベンチにいたメンバーからは「あと10てーん」と、武藤の緊張を解く応援の声が飛び出しました。それを受けて武藤さんも「クスッ」と笑ってプレーに入りました。武藤さんらしいプレーで相手のミスを引き出し、結果は21対14と勝利を掴みました。結果、第1ダブルス・シングルスの両方とも平学が勝利し、第2ダブルスの佐藤ことりさん・鈴木さくらさんペアに回すことなくストレート勝利で決勝進出を決めました。
決勝戦の相手は今回も立花学園です。平塚学園のオーダーは第1ダブルスは鈴木さくらさん・細田ひなたさんの2年生ペア、シングルスは2年生の小國由奈さん、第2ダブルスは佐藤ことりさん・石倉沙恵さんの3年生ペアです。
第1ダブルスの鈴木さんと細田さんは、これまでは3年生と組んでいたため、同学年ペアでの立花学園との対戦は今回が初めてです。1セット目は相手の強打や勢いに押されてしまい8対15まで点差を広げられてしまいました。でも、そのまま行かないのがこのペアの強み、相手が繰り出すコースの読みにくい強いスマッシュにも慣れてきて、むしろスマッシュをカウンターで返球したり、相手のリズムを狂わせる強弱をつけたラリー展開で5連続得点を挙げ、13対15と2点差まで詰め、その後も1点を取り合う激戦を展開しました。1セット目は17対21と逃げ切られましたが、2セット目も1点を争う激戦は続き、逆に鈴木・細田ペアが途中5連続得点で19対16とリードする展開となりました。あと2点で勝利というところまで来ましたが、ここから立花学園も意地を見せて逆転され、19対21で落としてしまいました。
シングルスの対戦相手は初めて見る選手でした。初見の選手に苦戦しながら、小國さんらしい綺麗なフォームから繰り出すショットで得点を重ねました。結果的には第1ダブルスとシングルスとも落としてしまい、3年生ペアにつなぐことができず、前回と同じ準優勝となりました。結果的に3年生を温存したまま終わってしまったのですが、それでも準優勝まで勝ち進めたことは2年生の自信につながる結果です。
翌週、23日(日)は神奈川県大会でした。
県予選1回戦目は川崎地区から勝ち上がってきた川崎市立橘高校です。
川崎地区には強豪校が多く、今回対戦した橘高校も川崎地区らしいチームでした。
第1ダブルスの鈴木さん・細田さんの2年生ペアは、県大会初戦という緊張で歯車のかみ合わないプレーが続きました。しかし、今までも強豪と互角の勝負をしてきた鈴木・細田ペア、気持ちを切り替えた結果、第1ダブルスは勝利しました。第1ダブルス勝利の後、シングルスと第2ダブルスが同時に試合に入りました。シングルスの小國由奈さんも有利に試合を進めていましたが、今まで温存されてきた3年生ダブルスの佐藤ことりさん・石倉さんペアは素早い試合展開を続けて相手を圧倒して勝利を掴み、シングルスの勝利を待たず、平塚学園は2回戦に進出しました。
2回戦目の相手は横浜北地区の元石川高校でした。
この高校はダブルス・シングルスともに強いチームで、神奈川県ベスト8に入ったチームでした。
この対戦でも3年生ペアのプレーは素晴らしく、特にどんなに強い相手でも簡単には主導権を渡さない石倉さんのサーブ・レシーブと、相手の強打を強打で打ち返す佐藤ことりさんのプレーは圧巻でした。県ベスト8のチームに対して、平塚学園女子バドミントン部もチーム全体で立ち向かったものの、フルセットの末に敗れてしまい、ここで関東大会の県大会は終わりました。
神奈川県ベスト8のチーム相手に互角の勝負ができたことを自信につなげ、修正すべきポイントをしっかり修正し、ゴールデンウィークに行われるインターハイ予選と3年生の引退がかかった3年生大会でも「試合はお祭り!」を合い言葉に、準備をしっかりした上で本当の意味で試合を楽しみ尽くしたいと思います。今後の女子バドミントン部もよろしくお願いします。